ガス検知器について
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■酸素欠乏に対する人間の反応
酸素は空気中に、約21%含まれており、その酸素を使って人は生命を維持しています。
ところが換気不良なところ、酸素を消費したり、酸素をうすめたり、追い出したりする物質があれば酸欠が起こります
O2濃度 | 症 状 | O2濃度 | 症 状 |
21% | 自然酸素濃度 |
14〜9% | 意識もうろう、頭痛、 吐き気、顔面蒼白 (チアノーゼ)、全身脱力 |
18% |
安全限界 連続換気が必要です |
10〜6% | 昏倒、意識消失、 全身の筋けいれん |
16〜12% | 呼吸、脈拍数の増加、 精神集中力の低下、頭痛、 耳鳴り、吐き気 |
6%以下 | 意識不明、昏睡、 呼吸停止、心臓停止、 6分間で死亡 |
■一酸化炭素の人間に対する作用と毒性
濃度(ppm) | 作用又は毒性 |
100 | 数時間の呼吸でも目立った作用はない |
200 | 1.5時間前後に軽度の頭痛を引き起こす |
400〜500 | 1時間前後で頭痛、吐き気、耳鳴り等を起こす |
600〜1000 | 1〜1.5時間前後で気を失う |
1500〜2000 | 30分〜1時間前後で頭痛、めまい、吐き気が激しくなり、意識を失う |
3000〜6000 | 数分で頭痛、めまい、吐き気等が起こり、10〜30分の暴露で死亡 |
10000 | 直ちに意識喪失、死亡 |
■硫化水素の人間に対する作用と毒性
濃度(ppm) | 作用又は毒性 |
0.025 | 嗅覚で確認できる限界。但し個人差大 |
0.3 | はっきり臭う |
3〜5 | 中等度の強さの不快臭 |
10 | 眼の粘膜が刺激される下限。許容濃度 |
20〜40 | 強烈に臭うが、耐えられぬことはない。肺粘膜刺激の下限 |
100 | 2〜15分で臭覚が鈍ま。1時間で眼、気道の刺激。 |
8〜48時間の連続暴露で死亡することあり。 | |
170〜300 | 1時間暴露で重大な健康障害を起こさぬ限界 |
400〜700 | 30分〜1時間の暴露で生命の危険あり |
800〜900 | 速やかに意識喪失、呼吸停止、死亡 |
1000 | 直ちに意識喪失、死亡 |
■可燃性ガス(メタン:CH4)の性質及び危険性
主な性質 | 無色気体、無臭 |
水、エタノール、エーテルに可溶 | |
比 重:0.6 | |
融 点:-182.5℃ | |
沸 点:-161.5℃ | |
発火点:537℃ | |
危険・有毒性 | 発火性・爆発性:空気と爆発性混合ガスを作る。 |
爆発範囲=5.0〜15.0% | |
人体への影響:メタン自体は無害であるが、空気中の酸素 濃度を低下させ酸素欠乏を起こす。 |
◆可燃性ガスの爆発濃度
燃焼(爆発)する濃度の範囲は、ガスの種類によってさまざまです。
爆発下限界(LEL)と、爆発上限界(UEL)の範囲で、ガスは燃焼(爆発)します。
可燃性ガスの爆発危険濃度管理には、特に爆発下限界(LEL)が重要です。