炭酸ガス方式と希硫酸方式の中和処理比較

炭酸ガス方式と
希硫酸方式の
中和処理比較
炭酸ガス方式希硫酸方式
1. 反応速度 ・速い
・気体の混合のため拡散速度が速い
・遅い
・粘性が高く拡散速度が遅い為、十分な攪拌が必要
2. 処理能力 ・最大値pH11を中和 ・最大値pH12を中和(処理量を下げれば高アルカリ処理も可能)
・酸性中和も可(薬品交換、機器調整必要)
3. 安定性及び調整度 ・過剰注入してもpHが5.8以下にならない(セメント系の高アルカリ排水に対して水温25℃以上のとき) ・過剰注入した場合、pHが大きく酸性側に傾く事がある
・pHの高い場合、流量を考慮して2段階の調整をする必要がある
4. 注入量及び取扱い上の注意 ・アルカリ性の粒径、濃度に影響される
・夏季の高圧ボンベの取扱に注意を要する
・反応槽内の炭酸カルシウムの清掃が必要
・アルカリ性の粒径、濃度に影響される
・強酸の為取扱いは極めて注意を要する
・特定化学物質等作業主任者の資格が必要
・労働基準監督署への届出が必要
・貯量によっては消防署への届出が必要
5. 中和槽などの設備 ・混合槽又は反応槽が必要
・排水に圧力が無ければ排水貯槽が必要
(DOを増やすため)
・充分な排水貯槽・攪拌槽・滞留槽が必要
6. 据付け面積 ・小容量の場合非常に少ない ・攪拌槽が不可欠なため、広い面積が必要
7. 装置取扱 ・比較的簡単 ・やや複雑
8. m3当たり注入コスト ・高い ・安い

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